「オフィスの蛍光灯、まだ切れていないから大丈夫」
「ネットで安いLEDランプを買って、自分で替えればいいや」
もしそうお考えなら、少しだけ手を止めて聞いてください。 ニュースなどで「2027年に蛍光灯がなくなる(2027年問題)」という話を聞いたことがあるかもしれません。「まだ2年もあるし、2027年の年末までなら大丈夫でしょ?」と思われている方が多いのですが、実はその認識、少し危険なんです。
特に、長年使っている照明器具に「新しいLEDランプだけ」を取り付けようとしている方は要注意。最悪の場合、火災などの事故につながるケースも報告されています。
今回は、川崎市高津区で50年以上街の電気屋を営むパナソニックの店メーコーデンキが、蛍光灯製造中止の正確なスケジュールと、安全にLEDへ切り替えるための「プロの視点」を解説します。
「蛍光灯がなくなる」は本当です。正確なスケジュールを知ろう
まず結論から言うと、蛍光灯の製造・輸出入が禁止されるのは決定事項です。これは「水銀に関する水俣条約」という国際的な取り決めによるもので、環境保護の観点から水銀を含む製品をなくしていこうという動きから決定されました。
「じゃあ2027年の12月までは買えるんだね」と思われがちですが、ここが落とし穴です。 メーカーは法律の期限よりも早く、生産ラインをストップさせます。特に国内シェアの高いパナソニックでは、以下のように生産終了時期を前倒ししています。
パナソニックの生産終了スケジュール(2026年2月現在)
- 直管蛍光灯(ハロリン酸塩)
→ 2025年6月末ですでに生産終了済み - ツイン蛍光灯(コンパクト形)
→ 2026年9月末 生産終了(あと約7ヶ月!) - 直管・丸形蛍光灯(三波長形)
→ 2027年9月末 生産終了(来年)
特に注意が必要なのが、ダウンライトやオフィスのベースライトによく使われている「ツイン蛍光灯(コンパクト形)」です。これらは今年(2026年)の9月末でメーカー生産が終わります。 生産が止まれば、あとは市場在庫の奪い合いになります。「年末に切れたから交換しよう」と思っても、その頃にはもう手に入らない可能性が非常に高いのです。
プロの警告!「LEDランプだけ交換」をおすすめしない理由
「器具ごと交換すると高いから、ネットで売っている『工事不要』のLEDランプに替えよう」 コストを抑えたい気持ちは痛いほどわかります。しかし、私たち電気のプロとして、古い器具への「ランプのみの交換」は推奨できません。
① 器具(安定器)にも寿命があるから
蛍光灯の照明器具には、電気を安定させるための「安定器」という部品が入っています。この安定器の寿命は約10年です。 たとえランプを新品のLEDに替えても、大元の安定器が20年も前のものだとどうなるでしょうか? 安定器が劣化してショートしたり、発煙したりするリスクは残ったままです。実際に、「LEDに替えたのに電気が点かない」「焦げ臭いにおいがする」というご相談をいただくことがあります。
② 不適合による「発火事故」のリスク
蛍光灯の器具には「グロー式」「ラピッド式」「インバータ式」など複数の種類があります。 これらに適合しない種類のLEDランプを誤って取り付けると、過電流が流れて発煙・発火する恐れがあります。 NITE(製品評価技術基盤機構)の報告でも、不適切な取り付けによる事故が複数確認されています。
パナソニックなどの大手メーカーも、「安全のため、ランプ交換ではなく照明器具ごとの交換」を強く推奨しています。古い器具を使い続けるのは、タイヤがすり減った車で高速道路を走るようなもの。安全をお金で買うという意味でも、器具ごとの交換が正解です。
今、交換すべき「3つのメリット」
「壊れるまで使い切りたい」という気持ちもわかりますが、実は早めに替えてしまったほうが、お財布にも優しいケースがほとんどです。
1. 電気代が約半分になる
蛍光灯からLED照明器具に交換すると、消費電力は約50%〜60%削減されます。例えば、オフィスで蛍光灯を多数使っている場合、電気代の差額だけで数年で工事費の元が取れることも珍しくありません。
2. 値上げリスクを回避できる
昨今の原材料費高騰により、蛍光灯だけでなくLED照明器具自体の価格も上昇傾向にあります。2027年が近づき「駆け込み需要」が増えれば、さらなる価格高騰や工事の予約待ちが発生するのは確実です。
3. 職場の環境が良くなる
新しいLEDはちらつきが少なく、目に優しい光です。また、虫が寄り付きにくい波長のため、照明カバーの中に虫の死骸が溜まる…なんていう不快な掃除の手間も減ります。
損をしないための「切り替え」チェックポイント
実際にLED化を進める際、担当者の方が押さえておくべき実務的なポイントをまとめました。
ポイント1. 廃棄処分のルールを確認する
事業所から出る使用済みの蛍光灯や安定器は「産業廃棄物」扱いとなります。特に蛍光灯は水銀を含んでいるため、「水銀使用製品産業廃棄物」として適正に処理する必要があります。一般ゴミとして出すことは法律で禁止されていますので、必ず許可を持った回収業者へ依頼してください。
ポイント2. 「色温度」と「明るさ」を選ぶ
LEDは色の種類が豊富です。オフィスなら作業に集中しやすい「昼白色」、休憩スペースならリラックスできる「電球色」など、場所に合わせて選ぶと快適性が上がります。また、LEDは蛍光灯よりも光が直進しやすいため、実際の畳数よりもワンランク上の明るさ(ルーメン数)を選ぶのが失敗しないコツです。
ポイント3. テナントの場合は契約確認を
賃貸オフィスの場合、照明設備がオーナーの所有物なのか、テナント側の造作なのかによって、交換費用の負担区分が異なります。勝手に工事をすると退去時にトラブルになることもあるため、必ず管理会社やオーナーへ事前に確認しましょう。
蛍光灯製造中止(2027年問題)の対策まとめ:期限ギリギリで慌てないために
ここまで解説してきた通り、「蛍光灯の製造中止」は単なる製品の廃番ではなく、安全管理とコスト削減の観点から「照明器具ごとの計画的なLED交換」が正解となります。
最後に、今回の重要ポイントを振り返ります。
ギリギリになってから慌てて工事を依頼しても、商品が入荷しなかったり、工事業者のスケジュールが埋まっていたりする可能性が高いです。在庫が豊富な今のうちに、余裕を持って計画を立てることをおすすめします。
川崎市高津区エリアでLED化にお悩みなら「メーコーデンキ」へ
もし、 「自分のオフィスの器具がどのタイプかわからない」 「廃棄処分の手続きが面倒」 「オーナーへの説明を手伝ってほしい」
このようにお困りでしたら、川崎市高津区で50年以上続くパナソニックの店「メーコーデンキ」にご相談ください。
当店は、単に商品を売るだけでなく、現場調査から機種選定、交換工事、そして面倒な廃材の適正処分までワンストップで対応いたします。
スマホで天井の照明の写真を撮って送るだけでも、概算のご相談が可能です。まずは地元のプロに、お気軽にお声がけください。
お問い合わせ:メーコーデンキ
電話 044-877-9842
営業時間 9:00 ~ 17:00
定休日 水曜日・祝日
住所 川崎市高津区上作延1-14-5

